波動解析や逆問題および非破壊評価におけるAI・データサイエンス活用の動向
キーワード:
Machine learning,
deep learning,
numerical analysis,
inverse problem,
nondestructive evaluation
2023 年 4 巻 3 号 p. 852-866
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2023 年 4 巻 3 号 p. 852-866
近年，工学の様々な分野でAIやデータサイエンスの活用が進んでいる．この流れは，構造物のメンテナンスに必須な非破壊評価の分野においても同様である．非破壊評価の最終目的は，構造物内部の欠陥が，どこに，どのように，どのような大きさ等で存在するかを評価することである．例えば超音波非破壊評価は，計測実験で得られる散乱波形データを用いて散乱源である欠陥が，どこに，どのように存在するか等を調べる逆問題に帰着される．このような非破壊評価における学術的取り組みは，波動伝搬挙動を解き明かす数値シミュレーション(順解析)，その結果を利用または，考察することで，欠陥の再構成や物性の評価を行う逆解析，そして実際の非破壊評価への応用，という3点に大別できる．本論文では，このような3点に対し，役立つ最近のAI・データサイエンスおよびそれらの活用動向等を調査する．
