2024 年 5 巻 1 号 p. 269-280
Web制作技術の進歩に伴い,世界中でWeb サイトが日々大量に生産され続けている.地域活性化を拠点として注目を集めている道の駅では,多種多様な地域の魅力の発信が不十分な課題から道の駅ごとの Webサイトの制作や運用が見直されている状況である.ユーザはWeb検索の検索順位が上位のWebサイトを閲覧することが一般的であるため,道の駅のWeb サイトを検索上位に表示することが重要である.そのため,Webサイトの運営者は,Web検索エンジンのランキング付けアルゴリズムの評価観点の動向を把握し,それに対して自身のWebサイトにSEO(Search Engine Optimization)対策を実施する必要がある.しかし,SEO対策として考えられる膨大な対策項目の中から,どの項目に効果がありWeb サイトに優先的に適用すべき内容なのかを分析する方法は確立されておらず,自身のWebサイトが取るべき対策方針の立案が困難である.そこで,本研究では,Webサイトの主となるキーワードに関連する検索クエリ群を用いてWeb検索エンジンから取得するWebページを網羅的に分析することで,SEO対策の項目を検索順位との関連性から評価する手法を提案する.