2025 年 6 巻 1 号 p. 323-330
デジタルツインは物理空間を精度よくデジタル空間に再現することが求められる.高密度に物理空間における情報を反映できればよいが,誤ったデータが入力された場合,あるいはデータが不足した場合に事故や障害が生じる.様々なデータソースを照合することで,デジタルツインを修正・補完することを考え,本研究では自動車道において大型車両の規制範囲を示すJARTICのデータをGoogle Street View等に存在するジオタグ付き写真データと道路座標と組み合わせることで照合可能か検証する.写真上の道路標識をYOLOXで検知し,関連する座標とOpenStreetMapから得られた道路ネットワークを組み合わせて大型車両の規制範囲を推定し,JARTICデータと重ね合わせることで照合可能であることを確認した.