2025 年 6 巻 3 号 p. 121-130
本研究では,土試料の含水比を簡便に推定する手法として,食紅による着色前後の撮影画像から着色による輝度ヒストグラムの変化率を求め,含水比との相関を分析した.撮影時の周辺光の影響を評価するため,遮光の有無による比較を行い,変化率が周辺光に大きく依存することを明らかにした.また,乾燥密度を一定とした実験では,変化率と含水比の間に明確な負の相関が得られた.一方で,乾燥密度を調整しない実験では,含水比の増加に伴って変化率に極小値が現れ,これは乾燥密度と保水性の関係を反映している可能性がある.これらの結果より,着色による変化率は土の乾燥密度や透水係数と密接な関係を持つことが示唆された.本手法は現場における省力的かつ迅速な含水比評価手法としての実用化が期待される.