2025 年 6 巻 3 号 p. 939-948
兵庫県南部地震,東北地方太平洋沖地震,熊本地震,北海道胆振東部地震,能登半島地震の各直後に撮影された災害調査画像を使用し,セマンテックセグメンテーションにより建物部位や被害種別を推定するモデルを開発した.建物部位推定モデルでは再現率,適合率ともに 6~7 割以上となり,比較的高い推定精度を確認した.被害種別推定モデルでは被覆箇所は再現率約 8 割,適合率約 7 割,倒壊箇所は再現率約5 割,適合率約 8 割と比較的高い精度になった.損傷箇所や地盤災害はやや精度が低下した.また,可搬型コンピュータ上で動作する災害調査支援システムを試作し,建物部位および被害種別のリアルタイム表示が実現可能なことを確認した.