2026 年 7 巻 1 号 p. 240-245
本研究は,光リニアエンコーダを応用した高精度表面変位センサである光変位センサにより,橋梁の表面変位を常時監視する際に問題となるセンサ自体の熱膨張が測定データに与えてしまう影響を取り除くための温度補正について検討を実施した.これまで光変位センサでは過渡的な応答である橋梁を通過する交通活荷重の監視を主に行ってきた.長岡高専が保有する切り出し床版を活用し,センサの計測データを別途算出したセンサ自体の熱膨張係数によって補正した値が,コンクリートの熱膨張係数と合致することを確認した.その結果,交通活荷重による過渡的な応答だけでなく,維持管理用途の常時監視に光変位センサを活用できることが確認された.