インフラメンテナンス実践研究論文集
Online ISSN : 2436-777X
B.技術とプロジェクト
JR東日本の在来線におけるレール管理の取組み
須江 政喜品川 恒平堀 雄一郎元好 茂
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2023 年 2 巻 1 号 p. 217-223

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抄録

 昨今の生産年齢人口の減少をはじめ,鉄道業界を取り巻く環境は急激に変化しており,JR東日本の在来線では,線路管理の中で特に比重が大きいレール管理の縮減は喫緊の課題である.そこで,レール検査で発見されたレール傷において,レールの部位,材質,削正の有無,および線形別に発生傾向を調査分析した.この結果,レール傷の発生傾向として,レール頭部表面,熱処理レール,曲線で多数発生することがわかった.これにより,レール頭部表面傷の発生および進展抑制を目的とした,新たなレール材質の導入およびレール削正パターンの見直しを行った.また,線区の輸送量等の影響度を考慮したレール管理区分の見直しおよびレール頭部傷の管理精度向上等,レール管理の最適化を図った.

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© 2023 公益社団法人 土木学会
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