抄録
既往の観測記録をもとに,周期2∼20秒のやや長周期地震動の加速度応答スペクトル(減衰定数1, 5%)と加速度フーリエスペクトルを推定する距離減衰式を作成した.距離減衰式を作成する際の回帰分析で得られる観測点補正値をもとに,全国における地点補正倍率を算定した.三次元差分法で計算されたやや長周期地震動と比較することにより,距離減衰式と地点補正倍率の妥当性を検討した.さらに,東海・東南海・南海連動地震発生時のやや長周期地震動を試算した.これにより,日本全国の任意の点におけるやや長周期地震動の推定が,サイトスペシフィック,かつ簡便に可能であることを示した.