2015 年 71 巻 2 号 p. I_359-I_368
2013年7月28日に発生した山口・島根豪雨災害や近年の異常気象によるゲリラ豪雨に伴う洪水災害で,橋梁が倒壊する事例が頻発している.橋梁が倒壊すると長期にわたり地域住民の生活や全ての経済活動に大きな影響を与えるため,致命的な損傷を免れるべく対処が必要である.本研究では,その基本として橋脚への作用外力を適切に評価するべく,河川内橋梁の流体解析と橋脚への作用外力の評価を行った.橋脚への作用外力(流体力)が橋脚の上下流間の表面水位差と非常に大きな相関を有することから,橋脚への作用外力について,上下流間の表面水位差を指標とする評価式の構築を行ったので報告する.