土木学会論文集A2(応用力学)
Online ISSN : 2185-4661
応用力学論文集Vol.19(特集)
竹の節・組織構造が織り成す円筒体としての合理的な構造特性の理論的解明
佐藤 太裕谷垣 俊行佐藤 諭佳島 弘幸井上 昭夫
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2016 年 72 巻 2 号 p. I_25-I_34

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抄録

自然界に生息するタケは中空円筒であり,かつ節と組織構造を有する植物である.これは適者生存の厳しい環境下でできるだけ強く,高く生育するためにタケ自身が進化の過程で獲得してきた形態であり,力学的に極めて高い合理性を有すると考えられる.本研究は,タケの生態を構造力学的に紐解き,節配置の高さ方向分布と維管束の横断面内分布の不均一性が織り成す力学的優位性を実証するものである.この研究により,曲げを受けるタケの節配置による断面偏平抑制効果を剛性に関する異方性を考慮した無次元パラメータにより記述し,タケが外力により生じる曲げモーメント分布に合わせて断面偏平を効率的に抑制していること,また横断面内維管束分布は曲げ剛性を高めるように効果的に配置されていることが初めて理論的に示された.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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