2022 年 2022 巻 3 号 p. 26-33
関係人口増加を目指して,子どもたちによるインターネットラジオ番組の制作・発信に取り組んでいる.人口1万人の兵庫県神河町をフィールドに,全校児童17名の小学校で「出前授業」と「収録」を繰り返し,その第一回目の配信を終えた.それは,ラジオの特徴,発声,呼吸法などを一緒に学び,「まちの宝物」をそれぞれが探求し言語化を行ない,子どもたち自身により,豊かなまちの風景を世界へと発信することができたものである.本稿では,ICTを活用することで拡がるこどもたちの可能性と,ラジオという聴覚媒体の教育への有効性について報告する.