抄録
本研究では,係留施設の利便性および利用上の安全性が失われることを,係留施設の機能低下と位置付け,エプロンや附帯設備等の変状が施設の機能低下に及ぼす影響を定量的に評価する手法を構築することを目的とした.検討にあたって,港湾施設管理者および利用者を対象とした実態調査により,エプロンや附帯設備等の変状と施設の機能低下の関連について現状を把握した.調査結果の統計分析により,各設備等の変状が係留施設の機能低下に及ぼす影響の程度,および各設備等の劣化度と機能低下の関係を評価し,最終的に,係留施設の機能低下を定量的に評価する手法を構築した.