抄録
近年,国土交通省は我が国の公共工事の公正性と透明性を確保し,社会基盤の品質を確保するために契約条件変更手続きに関するガイドラインを策定している.筆者らは,これら施策の効果の検証を目的に,アンケート調査による傾向分析を行い,土木公共工事全体に共通する受注者側における課題を抽出した.次に,個別の施工現場を絞り込み,アンケート調査に加え,現地視察やインタビューを行い,現場の運営実態に踏み込み,受注者,発注者および設計者における具体の課題を抽出した.そして,これら課題解決のために(1)ガイドライン類活用事例データベースの構築と開示利用(2)ガイドライン類等に関する教育の推進と認定制度(3)受発注者の相互チェックによる工事管理体制・運用体制の健全化の推進の3つの方策と,ガイドラインの改善の必要性を提案した.