2022 年 78 巻 2 号 p. I_1-I_8
少子高齢化による将来的な労働力不足に備え,建設工事の生産性向上は喫緊の課題である.港湾分野における生産性向上の取り組みとして,浚渫工へマルチビーム測深の導入が図られてきた.しかし,港湾工事の工種の1つである基礎捨石工の出来形計測については,未だマルチビーム測深を適用することができておらず,潜水士による目視・手作業が一般的である.本研究は,基礎捨石工の出来形計測にマルチビーム測深を適用し,現地実証試験によって精度検証を行った.特に,現地に設置した標定点による高さ補正により,計測精度が向上することを確かめた.また,マルチビーム測深と従来の水中水準測量の計測結果の差異について,音線追跡シミュレーションを用いて分析を行い,マルチビーム測深の計測結果を補正する手法を提案した.