抄録
一般廃棄物中のプラスチックや雑紙は,発熱量が高く有用な資源であるが,リサイクル費用が高額になりがちな問題点がある.長期的な低炭素化や省資源化には廃棄物の発生抑制が重要な対策であり,その進展とも整合するリサイクルシステムが求められる.本論文では,一般廃棄物中のプラスチック及び雑紙を地域の拠点に収集し,これらを統合的に処理して動脈産業での利用を可能にし,同時に品質の高い一部のプラスチックを再生樹脂化するリサイクルシステムを提案し,その効果を概算した.循環資源の高効率利用が可能で,柔軟な受け入れ能力を持つ動脈産業の既存施設の活用により,循環資源発生量の変動に対して頑強なシステムが描出された.システムの導入により,一都三県で最大350万t/年のCO2の追加削減効果が得られる可能性が示唆された.