抄録
子供の重金属の経口摂取リスクを評価するために,児童公園における土壌の重金属濃度を検討することは重要である.本研究では,K-市の40の児童公園において土壌をサンプリングし,ボルタンメトリー法により重金属濃度を調べた.結果の表示にはGISのフリーソフトであるMANDARAを用いた.1NのHCl抽出による鉛の濃度とPTWI(暫定耐容週間摂取量)を比較したところ,K-市の児童公園では鉛の経口摂取リスクは低いと評価された.ただし,特定の場所では他より高い濃度が見られたので,今後継続して調査することが望ましいと考えられる.