抄録
全国の処理場8ヶ所を対象として,消化状況についてのヒアリング調査を行うとともに,汚泥特性やメタン発酵特性についての実験的検討を試みた.現場で測定しているVSベース消化率はおおむね6割程度であった.混合汚泥および消化汚泥の全CODCr/VS比および固形性CODCr/VSS比は1.7程度であり,回分式実験でのCODCr基準メタン転換率も,現場での測定と同様に6割程度の値が得られた.模擬食品工場廃棄物を添加した場合,いずれの処理場の汚泥でもメタン発酵は順調に進行した.処理場毎の汚泥の性状の違いやCODCrによる物質収支などを議論する上で,実際現場で測定されているTS,VSやガス発生量などの測定値は,十分に活用可能であることが示された.