土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第49巻
浄水酸化処理過程におけるアミノ酸の挙動:カルキ臭に及ぼす影響
久本 祐資越後 信哉伊藤 禎彦
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 68 巻 7 号 p. III_673-III_679

詳細
抄録

 我が国の浄水処理過程では塩素処理が行われているが,塩素消毒により発生するカルキ臭が水道水離れを引き起こす原因となっている.遊離アミノ酸は塩素処理によりカルキ臭原因物質に変換される.しかし結合アミノ酸については塩素処理,酸化処理での挙動は明らかになっていない.そこで本研究では,ジペプチドの塩素処理後の臭気強度と臭気物質について調査し,酸化処理における遊離アミノ酸と結合アミノ酸の挙動を検討した.ジペプチドの塩素処理に由来する臭気はジペプチド濃度が高くなるにつれて臭気強度が高くなるが,カルキ臭原因物質のトリクロラミンはジペプチドから生成されないことを示した.さらに酸化処理により結合アミノ酸は減少するが,遊離アミノ酸が増加する場合があることを示した.

著者関連情報
© 2012 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top