抄録
持続可能な発展指標の1つとして,欧州や日本で資源生産性指標が用いられるようになってきているが,その値は国によって大きく異なることが報告されている.本稿では,日本,オーストラリア,中国を対象として,3ヶ国の資源生産性の差異の要因,1995年,2000年,2005年,2010年の4ヶ年の資源生産性の推移の要因について分析を行い,以下のような結論を得た.(1)日本の資源利用強度とオーストラリア,中国の資源利用強度の差のほとんどは,財・サービスの資源利用強度の差と輸出の需要構造の差で説明できる.(2)各国の資源生産性の推移の要因は,財・サービスの資源利用強度の変化の影響が大きい.加えて,オーストラリアにおいては,輸出の需要構造の影響,中国においては,国内最終需要構造の影響も見られた.