抄録
低炭素社会に向けた市民の取組みは増え多様な環境教育が展開されているが,その効果について定量的に評価した例は少ない.本稿では脱温暖化行動に焦点をあて,環境教育を行った個人を通して家庭での省エネ行動を浸透させ,得られるCO2排出削減量を包括的かつ定量的に算定するモデルを提案した.算定には世帯の各種構成員を対象としたプログラムを想定し,教育レベル別に実行度や家庭内での協力度合いの違いを考慮すると共に,時間経過による行動減衰,教育を受ける世帯人員の重複も考慮した.さらに包括的な定量化の実装にむけ,文京区をケーススタディとして各種環境教育プログラムの実施による行動実施変化率と世帯への寄与率を求め比較した.行動実施変化率は,教育レベルによる有意な差が見られた.