抄録
4槽連結型リアクターを用いて,硝化反応,ANAMMOXプロセスにおける亜酸化窒素(N2O)発生特性を調査した.硝化過程におけるN2Oの発生は,主としてアンモニア性窒素の消費に関連して生じることが示された.また負荷を増大させた期間においては,アンモニア性窒素の消費速度とN2Oの発生速度に高い相関が見られ,N2Oの発生はアンモニア酸化との関係が高いことが示された.ANAMMOXリアクターでは初期では連結した各槽でN2O発生が観察され,上流の第1槽において最もN2O発生量が多かった.しかし,継続運転後では,下流の生物反応槽においてN2Oの減少が観察された.槽内での滞留時間を十分とることでリアクター全体からのN2Oの発生量は抑制できることが示された.亜硝酸型硝化-ANAMMOXプロセスとしたときには,硝化・ANAMMOX双方からのN2O発生が見込まれ,微生物叢を安定させる等,N2O発生が抑制される運転操作が求められる.