抄録
症例の概要:患者は71歳の女性. 2009年2月,下顎義歯の維持不良による咀嚼困難を主訴に当科を受診された.下顎義歯の維持が不良となった上下無歯顎患者に対しフレンジテクニックを用いて総義歯を製作し,良好な結果を得たので報告する.
考察:新義歯製作の際,ニュートラルゾーンを記録し義歯床研磨面の機能的形態を獲得したこと,またこれにより人工歯の排列位置が頬側に位置したが,リンガライズドオクルージョンを付与して義歯の力学的安定を得たことも,高い患者満足度の獲得と良好な予後に寄与したと考えられる.
結論:フレンジテクニックを用いて上下総義歯を製作し,高い満足度を得ることができた.