抄録
本研究では,一般市場に出回っているナノマテリアル含有製品使用時の,製品使用者に対する曝露評価手法の開発を目的とした.評価手法には,実際の使用状況を再現するチャンバー法と,発生した粒子の捕集を行うための静電捕集器を作成し,組み合わせることで新たな曝露評価手法の開発を行った.チャンバー法に関して,HEPAフィルタによる換気でバックグラウンド値を抑えることが可能となり,またチャンバー内で発生させた粒子の凝集が発生しないことが確認できた.また静電捕集器について,2000Vの印加時に粒子の捕集効率が78%となった.
この手法を用いて,抗菌スプレーの使用時を想定した曝露評価を行った.抗菌スプレー使用時の肺への沈着量は1.29×10-5mg/kg/dayと推定された.