抄録
財の貿易に関するシナリオおよび鉄鋼消費の見通しやスクラップ余剰を生産決定因子とする製鋼法選択シナリオなどを設定することで,世界の生産動向に複数の想定をおき,その条件下で日本の鉄鋼生産量が取り得る幅について,製鋼法別に2012年から2050年までの期間について推計を行った.
その結果,最大値をとるのはスクラップを国内で最大限消費することを想定するシナリオであり,電炉鋼の増加により2035年に1.49億トンになった後,2050年には1.20億にまで減少する.最小値をとるのは電炉生産における技術進歩を想定し,かつ,鉄鋼の需給バランスを取るように生産調整を行うシナリオであり,2050年にむけて徐々に減少し4,400万となった.