抄録
1910年に開始された第1期拓殖計画において泥炭土層に広く覆われる石狩川流域の湿地の地下水位を90cm低下させ,農地や住宅地に改良することを目標としていた.本研究の目的は,第1期拓殖計画開始から約100年を経た現在,同流域ではどの程度地下水低下がなされたのか地盤沈下情報を用いて定量化することにある.研究対象として,過去に沼や湿地であり現在は水田等に利用されている地域を選定した.本研究が提案する地下水位変化の推定手法は泥炭地において地盤沈下予測に使用されている式を基にしたものである.得られた地下水位変化量は著者らが実施した現地観測結果と同程度の値を示すことを示した.