土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境システム研究論文集 第43巻
階段式魚道内に設置した仕切り板によるオイカワの休憩場所の制御に関する検討
鬼束 幸樹秋山 壽一郎藏本 更織宍戸 陽角田 裕香
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 71 巻 6 号 p. II_415-II_421

詳細
抄録

 高い遡上率を有する魚道を建設するには,魚の休憩場所を確保することが重要である.本研究では,仕切り板を魚道内でさまざまな位置に変化させ,魚の休憩場所を制御したものである.オイカワの遡上率は二台のビデオカメラによって得られた.そこで,仕切り板を上流側切欠きと下流側切欠きの間に設置した場合にオイカワの遡上率が高い値を示した.これは,オイカワの休憩位置がプールの中央部から仕切り板の上流側に移動する,また,低速な流れの領域からの遡上が誘発される.

著者関連情報
© 2015 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top