土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第52巻
浸漬型膜モジュールにおける邪魔板の設置が流体挙動に及ぼす影響
丸林 修長岡 裕豊岡 和宏渋谷 幸子
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2015 年 71 巻 7 号 p. III_467-III_478

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抄録
 浸漬型膜分離活性汚泥法における施設の省エネルギー化実現に向け,膜ユニットに邪魔板を設置し,流体の挙動を制御することによるファウリング低減の可能性を検討した.散気管より発生したエアを邪魔板に溜めてから放出させることにより,粗大気泡を発生させることができ,膜面空間平均せん断応力が通常の曝気方法よりも1.5倍程度大きくできることが示された.また,邪魔板より発生した気泡は,スラグ流に近い状態で膜間へと侵入し,瞬間的に大きなせん断応力を膜面に与えることが示され,スラグ流がファウリング抑制に効果的である可能性が示唆された.本研究により,MBRへの邪魔板適用の有用性が示唆された.
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© 2015 公益社団法人 土木学会
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