土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
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環境工学研究論文集 第54巻
大腸菌の不活化と光回復を考慮した紫外発光ダイオード(UV-LED)の評価
細井 山豊小熊 久美子滝沢 智
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2017 年 73 巻 7 号 p. III_337-III_343

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抄録
 給水栓において水道水を消毒するPoint-of-Use(POU)型浄水装置に紫外発光ダイオード(UV-LED)を適用する場合, 紫外線で不活化された微生物が直ちに可視光に曝され, 光回復する可能性が懸念される. 本研究では, 発光ピーク波長265nm, 280nm, 300nmのUV-LEDを用いて大腸菌を不活化し, その後の光回復を比較することで, 不活化と光回復の両方を考慮して, POU処理に適した不活化波長を明らかにすることを目的とした. 実験の結果, 265nmと280nmのUV-LEDの不活化速度は同等であった. また, 各UV-LEDの3log不活化に要する電力量を比較すると, 本研究の範囲では280nmのUV-LEDが最も電力量あたりの不活化効率に優れていた. 一方, いずれのUV-LEDでも, 3log不活化後に可視光照射で光回復を生じ, 光回復飽和後の実質の不活化率は265nm, 280nm, 300nmの順に0.51, 0.55, 0.42logとなった. 本研究により, POU型浄水装置に導入するUV-LED素子の波長選定に有用な知見が得られた.
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© 2017 公益社団法人 土木学会
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