抄録
二重管型光反応装置を用いた消化ガスの脱硫処理を検討した.溶射法によって成形したTiO2皮膜と10 Wのブラックライトランプを装着した場合では,消化ガスにO2を注入することで光触媒反応によってH2Sが効果的に除去されたが,同出力のオゾンランプのみを装着した場合のほうが除去率は高かった.オゾンランプを用いた場合,溶融石英管に比べて合成石英管を用いることと,消化ガスにO2を注入することでH2S除去速度は向上したが,本研究に用いたTiO2皮膜による光触媒反応の効果は確認できなかった.また,H2S除去速度は初期H2S濃度にほぼ比例して増大し,消化ガスの加湿の有無で比較すると,初期濃度が高いほど加湿の条件で大きくなった.光反応副生成物であるSO2は,消化汚泥の脱水分離液を洗浄液に用いることで除去できた.