抄録
地球温暖化に向けた対策が喫急の課題として議論されている現在,経済水準の維持と地球温暖化に対する適応策・緩和策をバランスよく取り組むことが求めらえている.本研究では,Nordhausにより提案されたDICEモデルを改良し,今まであまり考慮されてこなかった生態系への影響が分析できるモデルの開発を行う.また,CO2のバックストップ技術として様々な技術が提案されている現在,どのような技術を利用するべきなのか分析を行う.本稿では,複数のバックストップ技術を用いて2度目標や1.5度目標の実現を目指す際に,生態系への影響が効用に与える大きさの違いによって,バックストップ技術の利用方法に異なる傾向がみられる可能性を明らかにした.