抄録
インドネシア共和国では,河川上流部の水質は良好であるが,下流部は汚染が深刻な状況といわれている.そのため,河川上流域の住民による環境配慮行動の促進が重要な課題とされている.そこで,本研究では,インドネシア西ジャワ州チマヌク川上流域住民を対象に,河川に対する環境配慮行動を促すための個人的規範がどのように形成されるのか,その心理過程と形成要因を調査分析した.分析は中学生を対象に行った.その結果,中学生の個人的規範は,重要性認知の程度,知的関心や排水行為に対する責任感が複雑に関連して形成されることが明らかになった.特に,知的関心は,河川への排水行為による影響の重要性を認知しているか否かによって,形成要因の要素となるか判断できることがわかった.