抄録
パリ協定の採択により,世界全体で地球温暖化対策の加速化が進んでいる.インドネシアでは,温暖化対策の一環として,産業施設の省エネ化政策が進められているが,産業施設のエネルギー消費実態や省エネ対策が把握されておらず,低炭素化は思うように進んでいない.本研究ではインドネシアの工場を対象に,装置単位でのエネルギー消費計測システムを開発し,官民合わせた関連主体との導入プロセス構築を通じてエネルギー消費実態調査を行った.また,取得した消費量データから,ARXモデル及びマルコフスイッチングモデルによる予測式を作成し,将来のエネルギー需要予測の可能性を検討した.その結果,欠測を除くと高い一致性を持ち,装置によってはデマンドレスポンスに使用可能な時系列性における高い精度を有する予測モデルを開発した.