抄録
大阪市営長居公園において,夏季の暑熱環境下における利用者の緑陰の選択行動と,温熱環境との関連性を調査した.その結果,WBGTが27.5℃を超える暑熱環境下では,WBGTが1.0℃上昇すると緑陰の茂みを選択する歩行者の割合が2.2~2.4%増加した.走行者に関しては,WBGTが1.0℃上昇すると,歩道日陰を選択する割合は4.5~5.5%増加し,車道日陰を選択する割合が減少した.また,普段,あまり公園を利用しない人は,日常的に公園を利用している人よりも多く日陰を選択する傾向が認められた.WBGTが30.0℃を超えた状態では9割以上の人が,目的地に対して遠回りになるにも関わらず日陰空間を選択しており,このような人に対して屋外サービスを提供する場合は,より多くの日陰空間を確保する必要がある.