抄録
乾燥地域の埋立地における廃棄物の乾燥化メカニズムを明らかにすることを目的に,土壌層における物質移動理論を用いて水分・熱同時移動モデルを構築し,数値解析を行った。同時に,室内実験によって廃棄物の不飽和水分移動特性およびモデルの妥当性評価を行った。その結果として,(1)粗大間隙を有する廃棄物においても物質内部に存在する微細な間隙を介して液状水移動が生じること,(2)モデルは廃棄物の乾燥過程を概ね再現可能であること,(3)乾燥地域の埋立地において,廃棄物の乾燥は,30年経過後も埋立地表面付近までしか及ばないこと,(4)廃棄物の乾燥速度は,廃棄物の乾燥が埋立地内部に及ぶにつれて遅くなることを明らかにした。さらに,廃棄物の水分特性曲線を,0%付近から50%までに及ぶ広い含水率範囲で測定した。