2020 年 76 巻 6 号 p. II_101-II_107
2012年4月に福岡市内に完成した雨水利用実験住宅は,都市型水害により発生する内水氾濫を抑止する目的で建設され,これまで 8 年間運用されてきた.この住宅で観測された結果より,屋根に降った降雨を貯留することによって,下水道への雨水の流出を抑制することが確認され,同時にタンク内に貯留した雨水の水質が,生活用水としての使用レベルに十分に達していることが明らかとなった.また,過去に発生した大規模渇水時の降雨パターンにおいても,雨水の活用が十分に行えることが分かった.