土木学会論文集G(環境)
Online ISSN : 2185-6648
ISSN-L : 2185-6648
環境工学研究論文集 第57巻
塩分と太陽光が下水由来の指標微生物の消長に及ぼす影響評価
鈴木 元彬Chomphunut POOPIPATTANA古米 弘明
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2020 年 76 巻 7 号 p. III_411-III_421

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抄録

 流入下水由来の3種類の指標細菌類(大腸菌,糞便性大腸菌群,腸球菌)と2種類のウイルス指標(F特異大腸菌ファージ,体表面吸着ファージ)について,塩分と太陽光による不活化影響を室内実験により調べたところ,F特異大腸菌ファージのみが塩分と太陽光(塩分影響下),大腸菌,糞便性大腸菌群,腸球菌が太陽光による不活化の影響を受けることが認められた.塩分影響下での太陽光による不活化影響の大きさは,大腸菌>糞便性大腸菌群>腸球菌>F特異大腸菌ファージの順であった.一方で体表面吸着ファージはこれらによる不活化影響は認められなかった.大腸菌,糞便性大腸菌群は塩分と太陽光による交互作用も確認された.指標ごとに塩分や太陽光による不活化影響が異なることから,糞便汚染の把握において複合して指標を測定する意義が示唆された.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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