2021 年 77 巻 6 号 p. II_149-II_157
家庭部門のエネルギー消費量は,気温による影響を受ける.そのため,気温影響を補正した後の世帯類型別CO2排出量変化についてLMDI法を用いて要因分析を行った.2013年度を基準とし,2017~2018年度を対象年として分析したところ,2018年度では,エネルギー消費量とCO2排出量の変化率はそれぞれ-8.8%と-29.4%であり,そのうち気温による寄与が30%と15%を占めた.世帯類型別のCO2排出量変化の要因分析では,いずれの世帯でも,電力のCO2排出原単位の減少による寄与が大きく,半分以上を占めた.他の世帯類型はCO2排出量の減少に寄与するが,単身・高齢世帯は増加への寄与となった.一番大きな要因は世帯数の増加であり,効率改善による減少が相対的に小さいことも確認された.