2022 年 78 巻 5 号 p. I_291-I_298
近年,局地的大雨の発生回数は増加傾向にあり,下水道からの内水氾濫による浸水や水難事故が多く発生している.本研究では,気象庁が発表している降水短時間予報や高解像度降水ナウキャストの予測値の精度検証を行うとともに,下水道工事の安全性確保に関する分析を行った.また,下水道管路内水深も作業員の避難の安全性に大きく関係するため,短時間における降雨量の違いが下水道管路内水深に与える影響を解析した.予測時間が長くなるにつれて予測精度が低くなり,予測値に基づき下水道工事を中止するか否かを判断すると事故発生に繋がる可能性があることや,降雨量の違いが下水道管路内水深に影響を与え,管路内歩行の可否へも影響することを明らかにした.