2022 年 78 巻 6 号 p. II_109-II_116
地球温暖化に伴う気候変動の影響により,外水氾濫,内水氾濫が頻発しており,気候変動を考慮した都市浸水対策が求められる.筆者らは,以前に都市浸水対策のためのリスク評価システムを開発した.しかし,同システムは,特に,道路の脆弱性の評価に課題があったことから,その点を改良した.その上で,気候変動を考慮した評価をモデル都市を対象に行った結果,現状と2度上昇のシナリオでは,リスク評価に大きな差はなく,4度上昇のシナリオでは,リスクが大きくなる箇所が増えることを明らかにした.また,本システムが気候変動を考慮した都市浸水対策の立案にも適用できることを示した.