2022 年 78 巻 6 号 p. II_195-II_206
本研究は産業共生,特にEco-Industrial Park(EIP)に関連する文献を整理し,EIPの発展に影響する要素を抽出し,国際比較可能な分析フレームを開発し,提案した.そして,日本の北九州エコタウン,中国天津の2つのEIP(経済技術開発区,子牙循環経済産業区)の計3つのEIPを対象に,分析フレームの適用性を示した.また,管理部局の戦略,取り組み及び実態の分類軸に基づいて,3つのEIPを位置づけた.さらに,ステークホルダーマップにより,利害関係者の共生関係を可視化し,3つのEIPの共生実態を明らかにした.その結果,国,自治体(地方政府),EIPレベルの管理部局(管理委員会)の戦略的関与,支援が有効に機能していること,エリア内の自主的組織形成の取り組みも並行して機能していること,それらが産業共生に有効であることを明確にした.