抄録
本論文は,乗用車専用小型道路トンネルにおける火災時の避難環境について,1/3スケール縮小模型トンネルを用いた火災実験により検討したものである.模型実験の諸元は,フルード数相似則,レイノルズ数,トンネル壁面への吸熱特性の相似性を考慮して決定した.得られた模型実験結果を,フルード数相似則等を用いて実大小型道路トンネル火災へスケール換算する方法を提案し,その結果に基づいて煙挙動と避難環境について検討を行った.その結果,従来トンネルに比べて小型道路トンネルは内空容積が少ない分,成層状態でも煙層底面までの高さが低く避難者にとってより危険な状態になること,煙降下現象が従来のトンネルに比べて短距離・短時間で発生すること,熱気流の進行速度が従来トンネルの約半分(1m/s程度)となることが分かった.