土木学会論文集C(地圏工学)
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和文論文
斜杭ラーメン高架橋を対象とした地盤変位作用時の動的挙動に関する実験的検討
佐名川 太亮西岡 英俊本山 紘希室野 剛隆高野 裕輔陶山 雄介米澤 豊司青木 一二三
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2015 年 71 巻 3 号 p. 163-176

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抄録

 斜杭基礎による制震効果には,構造物の慣性力に対する静的な水平抵抗の上昇に加え,地盤変位作用時の逆ロッキング動および入力損失による制震効果が確認されている.静的な水平抵抗上昇による効果は既往の研究により評価されているが,逆ロッキング動および入力損失が構造物全体の応答にもたらす効果を定量的に評価できていないのが現状である.本研究では,直杭および角度5度の斜杭基礎を有するラーメン高架橋模型(約1/10スケール)を用いた振動実験を実施した.その結果,斜杭基礎のラーメン高架橋においては応答低減効果が全周波数にわたって得られることが確認された.また,数値解析を交えた検討により,逆ロッキング動と入力損失が構造物全体に与える制震効果について定量評価した.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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