抄録
解析領域や構造物の大きさに比べて非常に小さな径を有する注水孔や井戸等を有限要素法の浸透流解析モデルに考慮する際に,それらの径を無視して,一連の節点群で表し,流量や水頭値などを与えて点源としてモデル化することがある.しかし,そのようなモデル化による孔は,点源が属する要素サイズに依存した径を有することに相当し,その径と実際の孔径とが異なると解析の精度が低下することが知られている.著者らは,このモデル化における解析精度の改善を目的として,二次元放射状流問題および三次元球状流問題における理論解から,点源が属する要素の透水性を補正する方法を導出した.この補正式の適用性を検証するため,要素サイズをパラメータとした数値実験を実施した結果,従来モデルと比較して大幅な解析精度の向上が認められた.