2020 年 76 巻 2 号 p. I_1015-I_1020
本研究の目的は,ADCP観測において,最も普及率が高いRiverboatに最適化した流速値ノイズ除去アルゴリズムを提案することである.アンサンブル偏差流速Δ𝑣𝑙を用い,反射強度やCorrelationに関する感度分析することで最適な閾値を求めることができた.特にΔ𝑣𝑙が0.4m/sの場合において有効流速値が既往手法を上回り,かつ,有効流速値の頻度分布の偏りが少なかった.本提案アルゴリズムにより有効流速値が増加することから,ADCP観測の不確実性の解明に貢献することができる.本提案アルゴリズムはRiverboatに最適化していることから,我が国における急流河川での利用が可能である.