2020 年 76 巻 2 号 p. I_715-I_720
本研究は,リスクを過小評価している災害経験の少ない地域や住民に対して事前の避難促進に繋がる策を構築することを目的としている.常願寺川,神通川を対象に複数シナリオでの洪水氾濫計算を行い,リスクランク評価手法を構築することで,氾濫時の浸水深,流速に加えて浸水継続時間,水位上昇速度を考慮したハザードマップの新しい見せ方を提案する.解析結果より,特に常願寺川での破堤の際には浸水継続時間,水位上昇速度を考慮することが重要であり,破堤箇所付近では流速の影響が大きいことを明らかにした.また,2019年台風19号の千曲川での洪水被害を考慮したリスクランク評価手法を構築し,垂直・水平避難ゾーンを明示した新しいハザードマップの見せ方を提案することができた.