土木学会論文集B1(水工学)
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和文論文
水分保持曲線を反映する流量流積関係式の導出と分布型流出モデルへの適用
菅原 快斗佐山 敬洋
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2021 年 77 巻 1 号 p. 124-135

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抄録

 森林土壌を対象とした実験・観測データから流出モデルのパラメータを同定できるようにするため,水分保持曲線を反映する流量流積関係式を導出した.導出の際には,斜面に対して垂直方向に圧力水頭の平衡状態を仮定し,水分保持曲線と不飽和透水係数の関係式としてBrooks-Corey Mualemモデルを用いることで不飽和・飽和側方流を解析的に求めた.得られた流量流積関係式を分布型流出モデルのRRIモデルに適用し,4つの土壌タイプを表す一般的なパラメータを用いて流出計算を行った.その結果,流域によって最適なパラメータセットは異なるものの,開発したモデルは観測流量を適切に再現できることを確認した.また,土壌タイプと初期条件によって貯留効果が異なり,ピーク流量の大小は流域の初期水分量と土壌の有効空隙によって決まることが分かった.

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© 2021 公益社団法人 土木学会
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