土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第66巻
d4PDF 4度上昇実験を用いた氾濫解析に基づくダムの洪水調節操作方式の検討
岩本 麻紀野原 大督竹門 康弘小柴 孝太角 哲也
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2021 年 77 巻 2 号 p. I_97-I_102

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抄録

 近年,平成30年7月豪雨などの大規模水害が頻発している.一方で,河川整備途上で,洪水調節開始流量を切り下げた暫定操作が実施されているダムも多く,異常洪水時防災操作に至る事例も散見される.本研究では,頻繁に発生する中小規模洪水時だけでなく,大規模洪水時にも被害を軽減できるようなダムの治水操作方式を決定する手法を提案することを目的とする. 具体的には,桂川上流の日吉ダムを対象に,d4PDFの降雨量の生起確率を求め,ダムの治水操作方式を変えて降雨流出氾濫解析を行い,ダム放流量,氾濫面積や下流域の経済被害等を分析した.その結果,さまざまな規模で発生し得る降雨群を対象に,ダム無しを含むダムの治水操作方法による効果を定量的に比較し,最も有効なダムの治水操作方式を選択する手法を提案した.

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© 2021 公益社団法人 土木学会
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