2021 年 77 巻 2 号 p. I_991-I_996
気候変動が河川環境に及ぼす影響を正しく評価するためには河川水温の予測が重要な課題である.本研究では,大和川を対象流域として降雨流出氾濫モデルに組み込まれた水温モデルを適用し,その再現性を評価した.流量のNash係数は0.8以上,水温のRMSEは1.85°C前後となり,モデルは概ね良好な再現性が得られていることを確認できた.そして,得られたモデルを用いて,気温上昇,および人口変動に伴う下水放流量の減少を考慮して将来水温の影響を簡易的に評価した.その結果,水温は気温上昇の影響を受け上昇し,人口減少による水温低下効果はそれを相殺できないわずかな程度であることがわかった.