抄録
近年,自動車の燃費目標基準の強化や,環境意識の高まり,メーカーの技術革新により,新車販売車燃費は年々向上している.その一方で,利用者が実際に運転するときの燃費(実燃費)が,販売燃費と大きく乖離しているという指摘も多い.それは実燃費が運転環境や,自動車属性及び走行距離に大きく依存するためだと考えられる.そこで,以上の要因が実燃費に与える影響を把握する必要性が高まっている.しかし,従来日本国内で行われている自動車燃費消費に関する研究では,公的な大規模データを用いた自動車燃料消費に関する研究は少ない.以上の背景をふまえ,本研究は,2006年より継続実施されている国土交通省の『自動車燃料消費量調査』のデータを用いて,運転環境や自動車属性,走行距離と実燃費の関係を,ガソリン車と軽油車に分けて分析する.