土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第33巻(特集)
交通均衡問題を制約条件とした経済均衡モデルによる交通途絶被害分析の検討
玉置 哲也多々納 裕一
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2016 年 72 巻 5 号 p. I_191-I_200

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抄録
本研究では,災害時における交通ネットワークへの被害を考慮した各地域に波及する経済的影響を定量的に分析するため,経済均衡モデルにおける輸送コストを内生的に決定する手法を検討している.従来,交通ネットワーク変化による輸送コストの変化は外生的に与えられてきたが,実際には,各地域の経済活動状況によって派生的に地域間交易量が決定されるため,内生変数化することが望ましい.そこで,本研究では,交通均衡問題を制約条件として考えることで均衡制約条件付の数理計画問題としてとらえることで,輸送コストを内生化できる可能性について言及している.そして,実際に数値例を用いて交通ネットワークの途絶による地域への派生的影響を計算して数値解を得ることができた.
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© 2016 公益社団法人 土木学会
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